日本数学会応用数学研究奨励賞内規

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1.

応用数学研究奨励賞は,若手研究者を対象とする奨励賞としての性格を持つものである.

2.

審査対象者は,応用数学合同研究集会の講演申込時に審査対象者として登録し,予稿(4ページ以上)を提出し,本研究集会において登壇し発表した者とする.ただし,共著者への了解は講演者が取っておくものとする.なお,招待講演者の講演は審査対象外とする.

3.

応用数学合同研究集会は,日本数学会応用数学分科会の主催により,毎年開催される研究集会である(以下, 本研究集会という.).

(1)

本研究集会は解析系,離散系の2つの系により構成される.

(2)

本研究集会の運営は,分科会評議員の承認により組織される応用数学合同研究集会実行委員会が行う.

4.

審査は本研究集会における口頭発表および予稿集に記載された予稿により行う.

5.

応用数学賞委員会の全員の名前を受賞者発表時に公表する.

6.

応用数学賞委員会のなかで,分科会推薦の重任した委員は以後2年間委員に任命することができない.

7.

表彰は該当年度の年会に行う.

8.

受賞候補者推薦委員会

(1)

受賞候補者推薦委員会(以降は推薦委員会と称する)は受賞候補者を応用数学賞委員会に推薦する委員会である.

(2)

推薦委員会は,応用数学分科会評議員から推薦された複数の者で構成され,定員は特に定めない.

(3)

推薦委員会は、書類評価委員と口頭発表評価委員を選定し,分科会責任評議員に答申し,分科会からの承認を得る.

(4)

推薦委員会は,口頭発表評価委員からの評点を受け,各系において評点上位者(書類評価対象者)を選定する.評点上位者とは口頭発表評価対象者の評点上位6位までの者をいう.

(5)

推薦委員会は,8.4項で選定した書類評価対象者に対する書類審査を書類評価委員に依頼する.

(6)

推薦委員会は,書類評価委員からの評点を受け,口頭発表評点と書類評点を合計した結果から,最大4名までを応用数学賞委員会に奨励賞対象候補者として推薦する.ただし,奨励賞対象候補者は離散系,解析系の各系で最大3名までとし,離散系,解析系の推薦者数は各系の審査対象者数によって推薦委員会が決めるものとする.

9.

口頭発表評価委員は,口頭発表評価補助者を3名任命する.

(1)

評価補助者は,該当セッションにおいて,口頭発表者と利害関係のない者であること.

(2)

口頭発表評価者および評価補助者は,研究の新規性や重要性,講演態度,質疑応答等から口頭発表者の評価を行う.

10.

書類評価委員は,書類評価対象者の予稿毎に4名置く.書類評価委員は予稿集に記載された書類評価対象者の予稿を審査し,その評点を推薦委員会に報告する.

(1)

書類評価委員は,書類評価対象者との利害関係がない者であること.

(2)

書類評価委員は,対象者の論文の内容を精査し,評価を行う.

附則

この内規は,2022年4月1日より施行する.