センター長挨拶

ご挨拶

当センターは、電子科学研究所が取り組んでいる「光」、「分子・物質」、「生命」、「数学・数理科学」にまたがる学際領域研究において、数学・数理科学と諸分野との協働を促すことを目的として平成27年(2015年)に設置されました。以来、初代センター長である小松崎民樹教授(2015~2018年度)、第2代センター長である長山雅晴教授(2019~2024年度)のもと、学内外において数理連携に取り組んでまいりました。

数学は普遍性の高い学問であり、自然科学の理論を記述する言語としても使われています。具体的には、諸現象の数理モデリングであり、当センターにおいては、4研究グループをあげて理論駆動型モデリングとデータ駆動型モデリングに取り組んでいます。

さらに,諸科学と数学・数理科学の協働を推進すべく多様な研究分野(理学研究院(数学,化学,地球惑星科学)、情報科学研究院、工学研究院、先端生命科学研究院、人獣共通感染症国際共同研究所、経済学研究院、医学研究院、保健科学研究院、触媒科学研究所、人間知・脳・AI研究教育センターなどから計46名(令和7年4月1日現在))から兼務教員を迎えています。

このような全学的な協力体制を活かして、研究者間の個別連携から分野間の連携へと協働の輪を広げていく“知のオープンファシリティ”を創出し、北海道大学における数理連携の中心拠点を構築していく所存であります。

当センターは,産学連携研究にも力をいれており,日立北大ラボと連携した滞在型共同研究をはじめとする企業との共同研究も継続的に実施してきました。また、2020年度に人文社会学との共同研究を推進する連携部門を設立し文理連携にも取り組んでいます。

当センターは、数学・数理科学と諸分野との「出会いの場」になれるよう努めてまいります。関係各位のご支援、ご協力を賜りますようどうぞよろしくお願い申し上げます。

2025年4月1日
社会創造数学研究センター長 中垣俊之

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