センターの概要・理念と目標

センターの概要

社会創造数学研究センターには4つの研究部門があります。複雑な現象の抽象化を目指す「人間数理」研究分野と「知能数理」研究分野、および、膨大なデータから論理、法則を導き出す「データ数理」研究分野と「実験数理」研究分野です。4つの研究分野が諸分野と連携することによって、細胞、人間、社会へ至る階層の機能発現原理の解明と、実験事実に即した新奇概念の創出を目指します。

センター構成20151006

 

センターの理念と目標

知のオープンファシリティ 〜個別連携から全体連携へ〜

諸科学の「合意言語」である数学は、その特質から分野を問わない応用が可能であるために、理論的にはあらゆる学問分野を横断する機能を持っています。数学・数理科学の持つ社会の難問を解決し社会を本質的に変革する潜在力を生かして、大学や企業で活躍する研究者と連携して、数学・数理科学による課題解決研究に取り組みます。具体的には、客観的に抽出される知見と仮説先行型の理論科学を融合させ、新しい研究手法の枠組みの中で実験事実に即した概念の創出を目指します。

また、連携研究を生み出す「議論の場」(知のオープンファシリティ)の提供を目的とした数理連携講座や連携セミナーを定期的に開催することや、欧米、アジア圏の研究機関との国際ネットワークを活用した研究拠点の形成を行うことによって、グローバルな俯瞰力と課題発見力を総合的に兼ね備えた次世代リーダーとなり得る若手研究者の育成を行います。そして、本研究センターは、未だ数学・数理科学との連携が十分とはいえない経済学、心理学、法学等の研究者との交流によって、文理融合の連携研究体制構築を行います。さらに、公共・自治体との連携によって社会に開かれたセンターを目指します。

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